第十回地域学が行われました
2015/07/23
第10回地域学は、山口経済研究所の宗近孝憲氏を山口県立大学にお招きして「山口の経済と産業」というテーマで講義をしていただきました。講義ではまず、経済と産業の発展が人口の増減と大きく関係があることについて詳しく説明していただきました。現在、山口県では人口減少の問題に直面しています。このような状況の中、山口地域の発展のためには今後どのようなことが必要なのか考えていきました。
山口県の人口推移をみてみると、少子高齢化に加えて、さらに若い世代が大学進学や就職で県外へ流出することで、人口減少がさらに進んでいることが分かりました。需要と供給の関係から、人口が減少すると消費が減り経済も低下するので、景気も下向きになってしまいます。このように考えると、山口県では、人口減少の要因となっている若者世代の人口流出に対して、大学進学で県外へ出た若者達が就職で再び戻ってこられるような雇用の場を確保すること、さらにその人達が結婚して子育てしやすいまちづくりについて検討していくことが山口地域の課題ではと宗近先生のお考えを示していただきました。
若者世代にあてはまる学生の皆さんは、経済と産業、人口問題の関係から、これからの地域の活性化にむけてどのように感じたでしょうか。
山口東京理科大学の様子
今回の講義をもって本年度全10回の地域学の講義が終わりました。本年度の地域学は、自然科学、社会科学、人文科学の分野から山口地域について振り返ってみました。そして、地域の特徴を理解することができました。また、私たちの生活は地域と深い繋がりがあり、地域の支えによって住みよい暮らしが成り立つこともあらためて感じました。しかし一方では、生活の中で直面している様々な課題があることも分かり、それについて考えるきっかけともなりました。受講した学生の皆さんは、大学卒業後それぞれの進路先で新たな生活をおくるようになるかもしれません。その時に、地域学で学んだことをもとに、自分も地域住民の1人として、よりよい生活のためにはどのようなことができるのかを考えて行動できればと思いました。
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