地域学フィールドワークの事前説明会を行いました
2015/07/23
7月2日、7月9日に山口県立大学の地域学フィールドワーク事前説明会を行いました。今年度のフィールドワークは、地域住民のために運行されているコミュニティータクシーについて運行状況を視察し、支援のあり方や課題について検討することが目的です。
コミュニティータクシーは、交通の不便な地域において地区の中心部や駅、バス停までを結んでいる乗合タクシーです。山口県立大学周辺の宮野地区では、住民が主体となってこのコミュニティータクシーの運行に取り組んでいます。
学生は、今回のフィールドワークで実際にコミュニティータクシーに乗車します。そして、利用状況や要望などについて乗客へ聞き取り調査を行います。今回の活動を通じて、地域の人々にとってコミュニティータクシーがどのようなものなのかを理解して、そこからみえてくる課題や今後の改善案について考えていきます。
7月2日 フィールドワーク オリエンテーション
7月2日は、坂本先生よりフィールドワークの概要や日程、活動内容について説明がありました。また宮野地区コミュニティータクシー運行協議会の会長さんにお越しいただき、宮野地区でコミュニティータクシーが運行されるまでの経緯や現在の利用状況についてお話していただいました。
宮野地区では現在、月曜日、水曜日、金曜日の週3日コミュニティータクシーを運行していて、主に、移動手段をもたない高齢者の人々が近所のスーパーへの買い物や通院のために利用しているそうです。しかし最近では、高齢者でも運転免許所持者が多くなり、「コミュニティータクシーは地域にとって必要と感じていながら、自分でまだ車を運転できるので利用する機会がない」という理由から利用者が少ないのが現状です。コミュニティータクシーの運行は、タクシー会社に委託しているので、今後、継続運行していくためには、安定した乗車率の確保、住民の意見や要望を取り入れながらより多くの人が利用しやすいようにしていくことが必要だと感じました。
7月9日 グループワーク 活動計画立案
7月9日は、フィールドワークの日程や活動について最終確認をしました。また、各グループにごとに分かれて、聞き取り内容の確認や聞き取りの練習を行いました。
グループで打合せの様子
今回行われた事前説明会をもとに、7月10日以降、学生は複数のグループに分かれてコミュニティータクシーへ乗車します。フィールドワークの活動様子については、次回報告します。
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