地域学フィールドワークを行いました
2015/08/20
7月10日から7月29日にかけて、山口市宮野地区で山口県立大学の地域学フィールドワークを行いました。このフィールドワークでは、山口市宮野地区で住民主体で取り組んでいるコミュニティータクシーに学生が乗車して、運行状況を理解すると共に、その支援のあり方や今後の課題について検討することを目的としています。学生は12グループに分かれて、山口県立大学の前にある原田医院前の停留所から熊坂までの運行ルートと、その逆の熊坂から原田医院前までのルートに分かれて乗車しました。そして、乗客へ聞き取り調査を行いました。
フィールドワークの様子
今回1つのグループに同行して、フィールドワークの様子を取材しました。
7月27日、3名の学生が熊坂旧回転所の停留所から、9時15分発のコミュニティータクシーに乗車しました。乗車後学生は、聞き取りの質問事項を確認しながらコミュニティータクシーの出発を待ちました。この日は、熊坂の停留所から2名の方が乗車されました。乗客の方が乗車されると、運転手の方が明るく挨拶や声かけをされ、乗客同士でも親しく会話が始まり、車内はとても和やかな雰囲気でした。
出発後学生は、「どちらまで行かれますか?」、「どのような時に利用されていますか?」「どれくらいの頻度で利用されていますか?」「コミュニティータクシーが運行されていない時は何を利用されていますか?」など乗客へ問いかけていました。乗客の方からは、「今日はスーパーへ買い物に行くために利用しています。」と回答があり、買い物以外にも通院や郵便局へ行くために週3日、利用されているとのことでした。コミュニティータクシーの運行がない日は、市営バスやタクシーを利用されているそうです。聞き取りの様子から、コミュニティータクシーが大切な交通移動手段の1つとなっていていることを学生たちは改めて感じたようでした。
取材したグループでは乗客の乗車がありましたが、曜日や時間帯によって乗客数が変わり、フィールドワーク期間中に0人の時もありました。オリエンテーションの時に宮野地区コミュニティータクシー運行協議会の会長さんがお話されたように、利用者が少なく、今後の運行継続のためにはどのように利用者数を伸ばしていけばよいか、若い世代から高齢者まで幅広い年代の方々へ利用していただけるためにはどのようにすればよいか、検討すべき課題が残されていることも実感しました。
学生は、フィールドワークの活動内容をまとめ、感じたこと、今後の利用促進に向けた課題について改善案を検討して、次回の活動報告で発表します。
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