地域学フィールドワークの報告を行いました
2015/08/20
7月16日、7月23日、7月30日の3日間に山口県立大学の地域学フィールドワークの活動報告を行いました。
7月10日以降に行われたフィールドワークでは、学生は、宮野コミュニティータクシーに乗車し、乗客へ聞き取り調査を行いました。実際に乗車することによって、地域住民主体で運行しているコミュニティータクシーの取り組みについて学ぶことができました。フィールドワークを終えたグループは、活動内容をまとめ、発表しました。
グループで発表の準備をしている様子
発表の様子
どのグループも活動内容について簡潔にまとめていました。聞き取り調査では、「スーパーへの買い物や通院のために利用している。」「家族の送り迎えがない時に利用している。」「運賃が200円で安くてよい。」「自由乗降区域内で乗降できるので便利」など乗客からの回答があり、車を運転しない人々にとってコミュニティータクシーが貴重な移動手段となっていることが報告されました。さらに、「最近、運行ルートが改訂されてさらに便利になった。」と利用者の意見が運行に反映されていたことも分かり、よりよい地域づくりのために住民たちが試行錯誤しながらお互いに協力して取り組んでいる様子も伝わりました。車内の状況については、どのグループからも共通して、運転手や乗客同士が楽しそうに会話していることが報告され、「地域で運行しているコミュニティータクシーだからこその気配りができ、これがコミュニティータクシーの良さだと感じました」との意見もありました。
一方では乗客が少なく、利用者がほぼ固定されているため、運行を継続するためにも利用者を増やすためにはどうすればよいか検討する必要があることも感じとったようでした。そこで、子どもや若い世代にも利用しやすい運行ルートや時間帯の検討、家族間で利用があった場合の家族割引料金などの提案がありました。
学生はフィールドワークを通じて、自分たちが住んでいる地域の状況を理解することができました。そして、住民が協力しながらより住みよい地域づくりに向けて取り組むことの大切さも学ぶことができました。今回のフィールドワークでは、地域の取り組みの一例としてコミュニティータクシーを取り上げましたが、私たちの住んでいる地域では他にも様々な課題があり、その課題解決に向けた取り組みがあると思います。今後の生活の中で、自分たちは何ができるのか考え行動できるように、学んだことを活かしてほしいと思います。
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